2011年8月19日金曜日

双子の話④

引き続き帝王切開で起きた話をしたいと思います。
深夜、帝王切開が決定してからは、バタバタと事が運んでいきました。
まずは、主人、親族に電話をかけていただきました。
その日は、まだ出産予定日まで1ヶ月近くあったので
誰も予想もしていなかった様で、回りの人達も慌てた様でした。
私は里帰り出産だったので主人は、高速を飛ばして病院に向かったそうです。

私と言えば、手術台に乗せられ、色々な点滴やらの処置をされ
手術台に仰向けになりました。
「よくテレビドラマで見たことがあるぞ…。」と心の中でボヤキながら
「麻酔をするので横になって丸まってください。」との事
一生懸命丸まっているんですけど、全然無理!!
だって、靴下でさえ自分で履けないくらいお腹が大きいのに
丸まれる訳がありません。もうカブトムシの幼虫ですよ!!
なんとか麻酔も済んで、手術台に仰向けになった時、
私の横に麻酔の先生??がモニター画面を見ながら横に着きました
それはそれは、「医者やってちゃ駄目!あなたは芸能界にでも行きなさい!」と
言わんばかりのイケメン!!でした
その時です、嫌な予感がしました
「ヤバッ 脇の処理してない…。」そうです、入院生活中
毎日お風呂に入れないので、脇のお手入れが不完全だったのです。
もうイケメン先生からは丸見えですよ!!
もうイガグリマンボウですよ。
恥ずかしいったらありゃしない…。
そんな私をよそに、執刀医の先生はドリカムの
ウインターソングを聴きながら準備してるではないですか!!
「先生~まだ9月だよ~~」
そんな事はよそに、いよいよ手術開始です。
局部麻酔だから意識はあるんです。痛くはありません。
でも、何かお腹の中が、くすぐったい感じ…。
麻酔してるけど、何か腸が動いてる感じ…
そんなこんなしてるうちに、1人目登場!!
2分後に2人目登場!!
少しだけ2人と挨拶をかわし、看護婦さんに子供達の処置を
してもらっているうちに、私は寝てしまったのか
気を失ってしまったのか…。
後から聞いた話では1.5ℓ出血してしまったのです。
私の場合、出産前より出産後が大変でした。


目が覚めた時、隣には主人がいました。
私は口に酸素ボンベ、腕には点滴数本、両足には血流を良くする為の装置
全く身動きとれません。
主人と話をしていたら、急に呼吸が出来なくなってしまいました。
多分、血圧が急激に下がってしまった様で、言葉も話せません!!
あの時、主人が側にいてくれたので、助かりました。
主人は「部屋の外に出てください」「〇〇さん分かりますか」
「先生~」など回りが騒がしくなりました。
何とか、私も回復しましたが、貧血で立ち上がれません。
顔が真っ白です。トイレにも行けませんでした。
後に相部屋になった時も
ベッドの横に簡易トイレを置いてもらいましたけど
「出ませんよ…。」相部屋で、仕切りはカーテンだけ、
出るわけない…。
貧血でフラフラだから、子供の面会にも行けない、母乳も出ない…
病院食では、毎日、鉄分、鉄分、鉄分…
そんなに食べたら「私錆びちゃうかもよ~」と思いながら
毎日、鉄分採らされました。
先生は、採血の度、「尋常じゃない数値でてるよ。」
「この数値で、普通は話出来ないんだよ。」と良く言われました。
たしかに、話をすると息苦しかった様な…。

子供達は、1ヶ月早い出産だったので未熟児でした。
1人は多血(真っ赤)、1人は貧血(真っ白)…。
なので暫くはNICUにお世話になりました。
その後、3人とも無事に退院しました。

出産してしまえば、みんな明るい笑顔での入院生活でした。
病気じゃないから、みんな明るい!!
いろんな事がありながらも、とても楽しい入院生活でした。

退院後、病院に支払った請求書を見て主人と青くなったのが
一番怖かったですけどね(笑)






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